スピードとノリ
メモ帳を読み返していると、なかなか面白いことが書かれていたりする。それはたいてい、誰かの言葉をメモしたものであり、僕がなにか面白いことを書いたということではないのだが。
飛ぶためには一旦身をかがめよと言われるけど、勢いつけて走った方が大きく飛べる。用意周到な準備や充電より、思い切ったスピードとノリ。これを「立ち幅跳びより走り幅跳びの方が遠くに飛べちゃいますの法則」と言う。
— Hideshi Hamaguchi (@hideshione) 2017年1月25日
これは、2年前のメモ帳に書かれてあった言葉だ。そっくりそのまま書き写されており、ツイッターを検索し、もとのツイートを見つけた。
濱口秀司さんのツイートには興味をそそられるものが多い。好きなツイートがいくつかある。
最も重要な意思決定は3つ
— Hideshi Hamaguchi (@hideshione) 2017年9月15日
(1)やるかやらないか
(2)続けるか続けないか
(3)楽しむか楽しまないか
3つの話術。
— Hideshi Hamaguchi (@hideshione) 2018年7月18日
知らないことは知らないと言う。
出来ないことは出来ないと言う。
興味ないことは興味ないと言う。
プレゼンの作り方:
— Hideshi Hamaguchi (@hideshione) 2019年4月25日
1)衝撃の結論を1枚作る
2)重要なスライドを沢山作る
3)重要なスライドを3枚に絞る
4)素敵なオープニングを1枚作る
5)シンプルな表紙を作る
6)衝撃の結論をコピーする
7)並べなおして「黄金の7枚」の完成
表紙|オープニング|結論|3枚の重要ポイント|結論
どれもウィットに富んでいて、簡潔に本質をついている。
冒頭のメモしてあったツイートには、かなり背中を押してもらっている気がする。
たっぷりの準備や手順を考えてのぞむけど、それは立ち幅跳びと同じで、前へ遠くは飛べない。
準備をするということは、そのことに向けて万全に備えるという意味でもあるのだけど、どこか不安という感情が存在している気がする。
失敗するときのことを考えて、そのために、準備をひたすら繰り返す。準備が言い訳になる時もある。
やる前から失敗を考えている。リスクを回避することは大事かもしれないが、少しの準備でスッと歩を進めて、あとでだんだんと修正していくほうが、より前へ進めたりする。
とりあえず始めてみることだ。
とりあえずやってみることができるのは、とりあえずやってみて今までなんとかなった経験がたくさんある人である。
これは誰の言葉だっただろうか。忘れてしまった。僕の言葉ではないはずだ。
とりあえずやってみてうまくいった経験を積み重ねていけば、また次にとりあえずやってみようと思える。
思い切りのよさ。スピードをつけてノリで踏み切ったほうが、遠くに飛べたりする。
見切り発車は成功のもと。
もちろんある程度の準備は必要だろうが、それよりもどれだけスピードをつけて、思いに任せて風に身体を預けられるか。
それをいま痛感している。