冬になると夏が恋しくなるように
雪がだんだんと解けてきている。気温も少しばかり上がったからだろう。
雪が久しぶりに積もり雪道を歩く時、少し嬉しい気持ちになる。新鮮な足の感覚に気分が上がる。
しかし、その雪道が続くと、歩くのがしんどくなってきたりする。
はやく解けてくれないかなと思うようになる。
気温が上がってくると、雪はいずれ解けてくれる。先週末に積もった雪だが、かなり解けてきており、もう歩道も地面が見えてとても歩きやすくなっている。
歩きやすくなったら、それはとても良いことじゃないかと思うかもしれない。確かに良いことなのだが、何かが物足りなくなってくる。不思議だ。
足元の安定感が何か気に食わないのだ。
雪道の不安定さ、ふみごごちがあるのが気に入っていたのだ。
夏になると冬が恋しくなるように、冬になると夏が恋しくなるように、
道路から雪がなくなると、雪の積もった道路が恋しくなってしまう。