待ち時間の過ごし方
昨日、こんなブログを書いた。
信号を待っているとき、特になにもすることがなくて、ただ時間をもてあましてはいないだろうか。移動時間だって時間の無駄だなぁと思うから急ぐのかもしれない。
かくいう僕も前までそうだった。今ももてあますことがないわけではない。時間の無駄だなぁと思うことがないわけではない。
ただ最近、ある本を読み、待ち時間にあることをするようになった。
それは、同じ色探しである。
意識してやらないとなかなかできないことだ。
これはとても簡単なもので、ひとまず探す色をひとつ決めて、その色のついたものを探すというものだ。なんでもいい。とにかく見つけていく。
色もなんだっていい。一番最初に目に入ってきた色を基準にその色のつくものを探していってもいいだろう。
これをやってると、ふだん、見えないものが見えてくる。不思議だ。普通にいつも目に入っているものが、それ以上に目に入ってくるのだ。
今日、ほんの10分ほど自転車をこいだ。信号にもいくつか止まった。
今日は赤色に焦点をしぼり、探してみた。
面白いことに色々なものが赤い色をしていた。普段気づかないものが赤であった。
ガソリンスタンドの値段の文字、止まれの標識、ポスト、電信柱の消火栓の標識、赤い車、車のランプ、矢印(店へ案内する矢印は赤が多い)、ポプラの文字。多いもんだ。
赤いランドセルの少女が下校している。赤い服を身につけた人が目に入ってくる。モスバーガーにも赤がある。カラーコーンも赤色だ。
待ち時間だけではない。移動しているときにも赤が面白いくらいに目に入ってくる。街中だと特に多く思える。移動が楽しくなってくる。
他の色でも試してみると、とても面白いことに気づけるはずだ。なかなか見つからない色だってありそうだ。
赤い色というくくりで、様々なものを結びつけることができる。これがやってみると案外楽しいし、面白い。
焦点化してみていくと、普段は絶対気づかないようなことに気付いたりする。
歩いて散歩するときとかはすぐメモしたりできそうだ。今度は歩いていろいろ探してみよう。
待ち時間がすごく暇なときあるだろう。そういうときにスマホに目を落とすのもいいが、周りを見渡すといろんな色があるし、いろんなものがある。いろんな人がいたりする。僕らはものに囲まれている。とてつもなく大きなものに囲まれている。
風だって音だって存在する。
僕らは待ち時間を楽しもうと思えばずいぶんと楽しめるはずだし、移動時間もずいぶんと(安全に気をつけながら)楽しめるはずだ。
ただ、これは意識してないとできない。ぼーっとしているようではだめだ。意識し、習慣化していくと、ますます面白いのではないかと思う。
明日は何色を見つけようかな。
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