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新聞配達のアルバイトについて

新聞配達のアルバイトをしている。

 

夜21時に寝て、朝3時30分に起きて配達所へ行って、新聞に広告をはさみ、自転車に新聞をくくりつけ、75枚というノルマを自転車で配り終え、5時過ぎには家に帰ってくる。

案外あっという間だ。

 

そういう生活を3週間ほど送ってきた。

 

いまではもうだいぶ慣れてきたけれど、最初はこの生活にかなり苦労した。

寝ようと思っても寝れないし、起きようと思っても起きれない。

 

21時に寝るのも3時30分に起きるのもしんどい。かなりしんどい。早く寝れば早く起きれるのではないかと思うけど、結局寝るのが22時や23時になってしまう。

そうなると、また寝るのが遅くなり、そういう連鎖が続く。

 

今日はもういっそ起きておこうと思っていると、だいたい2時過ぎくらいに眠気が来る。そのまま寝てしまって遅刻したりすることは何度かあり、起きたら6時だったことが1回ある。6時までには絶対に配り終えないといけないから、6時起きなんてありえない。

 

いまはもうそんなことはなく、この生活にかなり慣れた。時間の使い方が身に付いてきた感じだ。

 

21時30分くらいには寝れるようになったし、早い時は2時30分くらいに目が覚めたりする。寝起きが案外いいのだ。

 

朝の気持ちよさったらない。

 

 

新聞配達は孤独の作業である。ひとと関わることはほとんどない。

ひとりで準備してひとりで配る。暗い道を自転車でひとり進む。

 

早朝だから、配達所に向かっている時も、配達するときも、起きてる人がほとんどいない。車も走っていない。

暗い家へと次々と新聞を運んでいく。

 

ただ、たまに起きてる人がいる。外に出ているひとがいる。おはようございますと挨拶をする。

 

つい先日、女性に声をかけられたことがあった。

僕はそういうときたいてい、なにか悪いことしちゃったかなとか考えてしまう。新聞適当に入れ過ぎちゃったかな。間違えて他のポストに入れちゃったかな。

でも、そういうことではなかった。

 

「頑張ってるね」

 

頑張れではなく、頑張ってるねと声をかけられた。たまたま配達しようとした家の女性だった。

 

頑張れより、頑張ってるねのほうが頑張ろうと思える。

 

これほど嬉しいことはない。この言葉をもらったときは自転車をこぐスピードもあがる。

 

 

この前はたまたま外を散歩していた女性がいて、ちょうどその女性の家へと配達するところであったから、手渡しで新聞を渡した。

「ありがとう」といわれた。

 

この言葉もしみる。ふだん新聞はポストに運ばれるため、どう読者に届けられているのか、見えにくい。悲しいことにポストは反応してくれない。音を立ててはくれるけれど。

明日また配達に行くとポストから新聞がなくなってるから、そこで、あぁ届いたんだなとわかる。

 

 

新聞配達の仕事はなかなかやりがいがある。きつさもたまには感じる。

休みは週に1回。1か月に1回だけ休刊日がある。それ以外は全日出勤だ。

 

決して給料がいいわけではない。

 

だけど、このアルバイトを僕は来年の3月まで続けたいと思っている。

自分にあったバイトだと思っている。

 

深夜の孤独というのがあるけど、朝も孤独。もっというと、昼も孤独だったりするが。

 

この新聞配達をしている時も、孤独だ。孤独な作業だ。ひたすら自分との戦いだったりする。

自転車を漕ぐのは思うより疲れるし、階段のある家や坂の上にある家も多い。

 

でも、この僕が配る新聞を待っている人がいると信じて、毎朝ポストに新聞を入れていくのだ。

 

僕はポストを通じて読者と少しばかり繋がりを感じる。

 

 

さて、明日は休みだ。週に1日の休みだ。だけど、夜更かしはせずに、21時30分には寝るだろうと思う。眠たくなるだろうと思う。

 

そして、2時30分か3時には起きるのだ。でないと、リズムが崩れる。

 

早起きはいいもんだ。本当にいいもんだ。

なんだってできる、そう思える。

 

 

早起きをしたいと思っている人へ是非とも新聞配達のアルバイトをオススメしたい。

 

21時にはベッドに入るから、飲み会だって絶対に行かないし、行けない。

そういう生活を続けていく。そういう覚悟ができているし、気持ちがいいこの生活をなかなか手放せない。