世界はこんなに素晴らしい

日々考えたことを書き残す

自分がうまくできないことは、この世の多くの人がうまくできないよ

自分ができないと、できる人ばかり目に入っちゃう。

 

 

できない人はできる人のことをみて、自分ができないことに対して劣等感を感じる。

 

僕はいま、短期でプールの監視員のアルバイトをしている。

プールなんて小学校の授業以来泳いだことがないのに、時給が少し高かったので応募して採用された。

 

そこで、監視員は全員、救助方法を学ばなければならない。もちろん監視員になるのだから、当たり前だ。もしもの際に人を助ける職業だ。

 

 

心肺蘇生法、AEDの使い方、怪我の対処。

 

それだけじゃなくて、溺れた人をどう助けるのかといったものも、実践的に学ばなければいけない。

 

まわりは泳ぐのに慣れていたり、水中になじめている人が多い。プールの監視員経験者も多く、みんな様々な救助法をどんどんとこなしていくのだ。

 

一方、僕はなかなかうまくできない。最初からそううまくはできないのだから、と自分に言い聞かせながらも、まわりを見るとできている人ばかりで、焦ったり、恥ずかしかったり、劣等感を感じたりする。

 

まわりにできる人がいると、どうしてもできない自分が目立っているように思える。

できていない自分をとてつもなく強く痛感するのだ。つらいと思うことがある。

 

 

だけど、この劣等感はその場限りのものだ。だいたいの劣等感は狭い範囲で自分が勝手に感じているだけだ。ごくごく限られた相手だけを見て劣等感を感じている。

 

その状況における限りある人だけを見て、勝手にできない自分を責める。できない自分が嫌になってきたりする。

 

 

でも、もっと広く広く世界をみてみると、それをできない人は自分以外にもとんでもない数いるのだ。

 

 

自分だけができないことなんて、絶対にないのだ。

 

 

できない人はできる人を見て、劣等感を感じちゃう。僕もそんなことを常々感じたりする。

 

 

俺だけできないなんてことは、間違いなくない。

 

 

劣等感は自分を高めるものとしてうまくはたらくことだってあるけど、やっぱり自分を低くとらえて落ち込んだり、ずっと気分が沈んでしまうことが結構多いから、あまりいいものとして僕はとらえていない。

 

劣等感を感じて落ち込んでしまうくらいなら、自分以外のできない人のことを想像して、ちょっと落ち着いたりホッとしたりしても、それはそれでいいだろうと思っている。

 

できないことに甘えちゃダメだけど、そして、もちろんそこにはできるための努力が求められることもあるのだろうけど、そこまで劣等感で苦しめられたり、気分を落としたりする必要はない。

 

 

自分ができないことは、他の人だってできないのだ。できない人を味方につけて、少しは気分を楽にしてもいい。

 

できないことで苦しむけど、できない人は僕以外にもいるさと楽観的にいてもいい。

 

できない人はできない人の気持ちがわかる。

できる人はできない人の気持ちがわからない。

 

これ教育にも通じる。家庭教師なんかしていてもそれを思うところなんだ。

 

 

あなたが今できていないことは、きっと他の人もできない。

そう思うことも時には大切だ。