観覧車に乗った
久しぶりに観覧車に乗った。おそらく小学生の時以来だろうか。
観覧車というものは、子供連れとかカップルの乗り物だなんて、そんなことはない。みんな誰とでも乗って良い。一人でも良い。でも、実際は確かにカップルや子供が多かったけれども。ちなみに僕は男性と乗った。
観覧車は本当に面白い乗り物だな、と思う。
乗る前は自分は地上にいる。そして、乗った後は地上から離れる。
地上から離れて、上から建物を眺めると、いろんなものが見えてくる。本当に地上にいると見えないものが見えてくる。実に面白い。これはいろんなことにも言えることだと思う。上から見たり、横から見たり、様々な視点から見ていくと気づくことがたくさんある。
でも、そうやって上から物事を見下ろすことができるのは、数分間だけ。すぐ空中から地上へと降り立つ。時間に限りがある俯瞰。
僕はまた観覧車に乗りたいと思う。機会があれば観覧車に乗る。相手がいればすかさず乗ろうよと言う。
隣の観覧車に乗っている女性と目があった。隣には男がいる。
バカにするように、笑ってきた。男二人を嘲笑っているようだ。なんで男二人で観覧車なんか乗ってんのよ、と。僕はなんとも思わないよ。