映画『川の底からこんにちは』メモ
映画『川の底からこんにちは』
タイトルが非対称、川の底という暗さとこんにちはという明るさ。なんかとてもいい。川の底からこんにちはと行って顔を出す。
主人公であるOLの佐和子は、どんなことに対してもしょうがないですよね、と言って受け入れる。どん詰まりの状況に対して諦めているともいえる。
不景気なんだから頑張るしかない。やんなきゃしょうがない。付き合っていた彼氏の子どもに対しても「あんたは所詮大した子供じゃないんだからね、頑張るしかないんだからね」なんて言う。やるしかない。
私なんて所詮中の下ですからね、いや、中の下じゃない人なんているんですか、いるんだったら手をあげてください。なんて会社の人に言ったりする。
僕はこの作品を見て、頑張るしかないんだと元気づけられる。佐和子がもう完全に開き直ってる姿は、とてもかっこよくて。
「一生懸命に生きている人はそれだけで滑稽に見えるものですよ」「生きてるだけで恥ずかしい」
世の中にはどうにもならないことだってあるんだよ、どうにかなることとどうにかならないことがある、それを私は親が死んだ時に思った。
川の底からこんにちは、しじみのパック詰め、対してハナから気にしてません
とてもいい歌。
しじみの力、しじみ食べれば元気になるよ、治るんじゃないの病気も全て。
「負けてらんないもん頑張るよ私」「ダメでしょうがないから頑張ってんでしょうが」「しょうがないから明日も頑張るね」
と言う最後の言葉。とても熱いものを感じる映画。俺だって頑張ろうと思える。
もう一回いつか観ることになるんだろうなという映画。