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映画『横道世之介』での”腹割って”のジェスチャー好きすぎる

映画『横道世之介』は愛すべき作品だ。

 

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160分という長さで、比較的長いっちゃあ長いのだけど、すべての映像、特に世之介の行動や言動に心を突き動かされているうちに映画は終わる。

何も特別なことは起こらない映画。平凡な映画。と言えるかもしれない。

 

横道世之介というひとりの大学生をただ追いかける映画である。ただ、その横道世之介というひとりの人間を愛さずにはいられない。この映画で横道を追いかけた、見つめた人間は愛すことになる。

 

この映画において好きなシーンはいくつもあるが、その中でも一番好きなシーンは横道世之介が温泉で友人と話をするシーン。友人に言う。

 

「話せよ、腹割って」そのセリフとともに出てくるジェスチャー。話の背景は長くなるので割愛するが、このジェスチャーが愛らしくてたまらないのだ。僕は男で横道も男だ。僕は男に対して愛らしいと感じることはほとんどないが、横道はもう何もかもが愛らしく感じる。

僕は決して男が好きなわけではない。

 

とにかく映画を見て欲しい。僕はそのシーンをなんども繰り返し見たりしている。

この映画アマゾンプライム会員なら今のところ無料で見れるし、レンタルショップでも旧作の値段で見ることができるだろうと思う。ぜひとも観てほしい。

 

この”腹割って”のジェスチャーに僕はやられてしまい、ますます横道世之介を好きになるのであった。

 

このサイトで高良健吾本人もお気に入りのシーンであると語っている。

https://eiga.com/news/20141011/20/

 

ブログやツイッターは好きを思いっきり表現できる場であると考えているから、もう強く強く、映画『横道世之介』が好きということを言っておく。

 

特別な展開があったり、大きな波のある映画が好きな人にとっては、もしかしたら合わないのかもしれない。好きな映画は人それぞれである。映画は合う合わないがはっきりあらわれる。

 

 公園でスイカを割って食べるシーンも好きだ。家から持ってきたスイカを友人と食べる。手で割って相手に渡す。また相手がそれを割って横道に渡す。その時スイカが地面に落ちてしまう。

あぁ、と見ている側は思う。だが、二人は笑っている。

 

こういう何気ないやりとりにはまっていく。なんともないシーンなんだけど、映像の美しさ、二人の雰囲気とともに映画にのめり込み、ハマっていく。

 

横道は他人を気にして生きているようで、自分の人生を生きている。それがわかる。

 

記憶が薄れた頃にまた観たい作品である。そして、また僕は横道世之介を愛することになるのだ。