出会った頃はこんな日がくるとは思わなかった
『オリビアを聴きながら』という曲がある。
『きみの鳥はうたえる』という映画でこの曲が用いられているのだが、すごくいいシーンで、すごくいいタイミングで、この曲が流れるのだ。カラオケのシーン。とにかくこの映画を観てほしい。
どうしても泣いてしまうという曲があるが、この曲もその中のひとつだ。
出会った頃はこんな日がくるとは思わなかった
この歌詞がやっぱり美しく響き、胸に刺さる。
出会った頃はこんな日がくるとは思わなかったって思ったことある?
僕は、それを強く感じたことはないと思う。こんな日というのを多く経験していないからなのか、単に僕がこんな日というのを認識していないのか、はたまた忘れているのか。
ただ、どんな出会いも先の見えないものであり、こんな日がくると思う、なんてことは思うことはできても、実際にはそうある可能性があるかどうかはわからない。
出会いのときには見えないものばかりだ。どんな未来がきても、こんな日がくるとは思わなかったと思える。言うことができる。
後からどうだっていうことができるのだ。綺麗事だと言えるかもしれない。
こんな日がくるとは思わなかった、という言葉はどこか美しさを帯びた言葉であるように思う。素敵な感じがする。
でも、絶望的な意味での「こんな日が来るとは思わなかった」というのもあるはずだ。
まさか、ということだ。まさかこんな日がくるなんて思わなかったということも言えるであろう。悪いことがあった時にね。
あらかじめどういうことを考えているかで、「こんな日がくるとは思わなかった」の意味が変わってくるだろう。
「こんな日がくるとは思わなかった」
良い意味も悪い意味にもとれるこの言葉。
良い意味でとろうと思えば、未来をいまより悲観していたのかも。
悪い意味でとろうと思えば、未来をいまより良いものであると考えていたのかも。
ちょっと今日はここまで。
なんか内容的にもう少しふみこんで書き進められそうな気がするが、ちょっと深めるにはまだ時間が必要そうだ。また機会があれば。