ふたつよいことさてないものよ
良いことが起きると、つい舞い上がってしまう。今日はツイている、と。
悪いことが起きると、つい悪いことが続くのではと思ってしまう。
僕は河合隼雄さんの「ふたつよいことさてないものよ」という言葉が好きだ。
物事には表と裏がある。良いことの裏には悪いことがあり、悪いことの裏には良いことがある。
良いことに一喜一憂すべきではない、なんてことは思わない。僕もよく喜んでいる。良いことがあったら喜べばいい。」
でも、その喜ぶ良いことの裏になんとなく悪いことがある、あるかも、って思うことは少し良いことなんじゃないかと思う。
それは同時に起こるものではないと思うし、また、起こるとは限らないのだけど、なんとなく、それを頭に入れておくと、ずっと良いと思う。
ふたつよいことさてないものよ。
なかなかよいことは続いてくれないなぁ、よいことばかりではないなぁ、と思うのである。