自分が情けなさすぎて泣いた日々があった。
高校生の時だ。
僕は高校3年間、野球をやった。野球部に入って、毎日の練習に取り組んだ。
高校野球において、楽しかった経験というのはあまり覚えていない。毎日結構辛い日々だったことを覚えている。
もうほとんど高校の時の記憶すらあまりないのだけど、結構部活に行くのがいやで泣いていたことは覚えている。グラウンドでもよく涙を流していた。自分の不甲斐ないプレーに情けなくなっていた。
自分の下手くそさに、ものすごく腹が立つこともあった。
高校生にもなって、泣くなんて情けないものだ。
でも、情けなくてどうでも良くなるわけではなく、どうにかしたいから泣いていたのだと思う。
コーチにきつく叱られ、ものすごく涙を流した覚えがある。
周りから見たらめちゃくちゃカッコ悪かったんじゃないかと思う。
今自分は情けないと思うことがあまりない。もちろん上手くいかなくて、少し自分のできなさに悲観することもあるけど、そこでじゃあ次はこうしようと立ち直り、そこから次の行動や努力にうつすことができている。
高校生の時の僕は多分それができていなかった。自分のできなさを認めるだけ認めて、他者と比べるだけ比べて、それで次の行動にうつすことができていなかった。
だから高校生の時は特にずっと情けない自分だった。情けない自分がずっとそこにいた。
でも、情けない自分はもういない。