世界はこんなに素晴らしい

日々考えたことを書き残す

ドラマ『オレンジデイズ』は大学4年生のうちに観ておいてよかったと思っている。

『オレンジデイズ』というドラマをAmazonプライムビデオで見た。毎日1話ほどのペースで少しずつ観てやっと観終わった。今現在放送中のドラマも何本か観ているため、なかなか時間もない中だったけど。

リアルタイムで少し観ていた記憶もあったが、その記憶は結構乏しかった。

1話からもういいドラマだなって思う。さらに観進めていくと、とても良作。すごく良い作品だった、と終わった時に思う。僕は大学4年生であるが、このドラマは大学4年生の進路のこと、就職のことも描いている。基本は聴覚に障がいのある一人の女性とその友人たちを巡るストーリーであるが、大学の中のことを描いていることで僕にとても近い話でもあってそれがよかった。とてもいろんなことを考えることになった。このドラマをこの時期に見ておいてなんとなくよかったと思っている。

 

耳が聞こえない女性が出てくるため、コミュニケーションは手話を使って行われる。僕も簡単なドラマの中でよく使われる手話をかなり覚えた。YouTubeで手話の動画を見たりしている。1日の空いた時間で手話の映像を見て、少しやってみたりしている。手話覚えようか。

1話から11話までどの回もよくできている。しっかり作られている。うまくいくこともあればうまくいかないこともある。調子がいい時もあれば挫折によって沈んでしまうこともある。いろんな人物が出てきて自分を重ねやすい。展開良し。

僕がドラマを見ているのは、いろんな人の人生を生きることを経験することが少なからずできるからであろう。ただ画面越しに映像を見ているのだけど、僕は映像の前にいるだけなのだけど、気づいたら少しその映像の中の場面にいるときがある。そういうとき、とてもいい経験をしたと思うのだ。なかなか入っていけないドラマもある。その場所に溶け込めないドラマもある。オレンジデイズはそういう意味では一緒に泣いたり、一緒に感情を共有したりすることのできた、場所や感情を共有できた良いドラマであった。いろんな人生が見れたいい経験のできたドラマであった。

 

障がいを扱ったドラマだから、学ぶことも多い。僕は何か困難を抱えている人への向き合い方についてとても考えた。どうしてもそういう人を手助け支援する時、自分はいいことをしているんだ、とか心のうちの奥の方で思ったり、自分の方が上の立場なんだと思ったり、そう思われてしまったり。僕はその人になることはできないし、でも、その人の気持ちを推し量ること、その人の感情に少しでも寄り添うこと。何が大切で、どうあるべきことなのか、そこに正解はないのだろうけど、色々と大切なことを学んだ。

 

あと、このドラマの10話がとてつもなくよかった。耳の聞こえない女性に曲をどう伝えるかというシーンがあって。曲ってとても伝えづらいものだなぁ確かになんて思った。言葉でも、多分手話でも。だからそのドラマでは絵を使って曲を伝えていた。くるりの『ばらの花』。その絵がとても良くて。あぁばらの花をよく描いている感じがしたのだ。僕だったらどうやってこの歌を表現しようかなんて考えた。

とても印象的だった言葉がいくつかあるが、その中でも一つあげると、何か一筋の光があればそれも頼りにやっていける、たとえ闇の中でもという言葉は僕にとても響いた。

 

主題歌はMr.Childrenの『Sign』。このドラマにぴったりだ。

この大学4年生の時にみてよかった。みておいてよかった。何かまだまだ僕にも希望が見えた。まだまだ僕も終われない、まだまだやらなきゃなと思った。背中を押してくれたというか、前を向かせてくれた。

今は『結婚できない男』を少しづつ観ているところだ。このドラマはとても面白い。どうしても笑っちゃう。自分もかなり共感を覚えちゃうから。